前回は、組織の一体化において大事になる
ダニエル・キム氏によって提唱された
「組織の成功循環モデル」を学術的ご紹介しました。
そこで次は、より皆様がイメージしやすいよう、
バッドサイクルとグッドサイクルそれぞれについて、
現実的なシーンに落とし込んでいきたいと思います。
また今回は、マッチングサービスとして2社様をご紹介しますので、
是非最後までご覧ください!
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<バッドサイクル例>
※【結果】⇒【関係】⇒【思考】⇒【行動】…
「他社では成功しているから」
「コロナ対策で周りがやっているから」と結果から求めて、
“とりあえず”在宅勤務制度を導入したとします。
会社(経営者)としては社員のために導入したつもりが、
目的が社員に上手く伝わっていなかったり、
実際に運用していくための制度がしっかり整っていなければ
「従来のやり方と大幅に変わってやりにくくなった」
「業務の連携,サポートがしにくくなった」「かえって効率が悪くなった」
と社員はストレスを感じて疲弊してしまいます。
これを受けて経営層は、
「せっかく社員を思って導入したのに」
「経営側の意図を理解できていない」と感じてしまい、
一方で社員は「結局は自己満でしょ」
「現場のことを考えてくれていない」という想いを抱いてしまうことで
経営と現場ですれ違いが起きてしまい、
段々と関係性の質が悪化してきてしまいます。
関係性の質が悪くなると、たとえ良いアイデアや思考にたどり着いたり、
会議の場などで声をあげようと思っても、
「どうせ他の人に言っても取り合ってもらえない」「時間の無駄だ」と
ブレーキがかかってしまったり、考えても意味がないと、
思考を放棄するようになるかもしれません。
また、他の人の発言に対してもついつい批判的になったり、攻撃的になってしまい、
チームとしての思考を妨げてしまうこともあるでしょう。
これにより思考の質が低下し、自分の仕事を自分の頭で考えずに、
与えられたものだけ淡々とこなすようになると、当然行動の質は下がります。
行動の質が悪くなれば、結果が出にくくなるのは明らかです。
・・・
弊社にご相談頂く企業様にも
このような状況に陥っているケースは多々あります。
せっかくの投資を浪費にしないためにも、
やはり関係の質から高めることが大事です。
それでは次回、グッドサイクルを生み出す具体的な例をご紹介したいと思います。